■Blanket.Sの刺繍糸を切ってしまった時の修復方法
周囲の生地を切り離す時に、誤って、Blanket.Sの刺繍糸を切ってしまった時の修復方法はあります。
しかし修復に失敗すると、元に戻すこともできず、ゴミ箱行きになる可能性もあります。修復に自信がない方は、完成後の手洗いは不可になりますが、切ってしまった刺繍糸の部分を、ボンドや、ほつれ止め液を塗り、固めてしまうだけの処置も、1つの方法です。
▼Blanket.Sの刺繍糸を切ってしまった時
この ↓ 状況。
1.切り離した生地を、そ~っと元の位置に戻す。
2.誤って切ったBlanket.Sと、切り離した刺繍生地の部分を、指で押さえながら、まだ織り糸を切っていない側のBlanket.Sの糸をほどく。
終わりの糸始末ができる長さまで、刺繍糸をほどく。
3.次に、織り糸を切ってしまっている部分のBlanket.Sの刺繍糸を、糸始末ができる長さまで、ほどく。
刺繍糸をほどく時に、織り糸の端に指を添えて、できる限り、織り糸がほつれないようにする。
4.織り糸を切っていないBlanket.S側で、通常のBlanket.Sの糸替えと同じ手順で、新しい糸をセットする。
5. 織り糸が切れているところを目安にして、生地を切り離す。
6.不都合がない程度で、角の生地を切る。
7.切った生地を、切り抜いた部分・その周辺に生地がくるように、重ねる。
8.生地を2枚重ね、生地2枚をすくいながら、Blanket.Sを刺す。
生地が2枚重ねでも、通常通りの位置で、Blanket.Sを刺す。
角も、通常通りの位置で、Blanket.Sを刺す。
織り糸を切った部分で、Blanket.Sの中に、おさまらない織り糸は、無理をして、Blanket.Sの中に、おさめなくてもOK。ただし、織り糸が少ない分、Blanket.Sの幅が3目にならないよう気を付ける。
2枚重ねの下の生地で、4目をすくえているか確認する。
おさまらなかった織り糸は、横に倒す。
2枚重ねの下の生地で、4目の位置を確認しながら、Blanket.Sを刺す。
短く切れている織り糸を包み込むように、Blanket.Sを刺す。
元の糸の中に、針を通す。
Blanket.Sの中に、針を入れ、生地・うらへ、針を出す。
9.2枚重ねの下の生地を外すため、まず大きく余分な部分を切る。
10.織り糸を、1本ずつ、ゆっり丁寧に抜いていく。
11.すべての織り糸を抜き終えたら、Blanket.Sを刺していた糸を、Kloster Blockの中で、終わりの糸始末をする。
修復完了。