~ハーダンガー刺繍のキットを販売しています~
=用意する道具=
 ハサミ
織り糸(生地)を切るので、刃先が尖っていて、良く切れるハサミをご用意ください。

私(ひとみの小部屋)は「CANARY・尖り加工あり」を愛用。
購入先:刃物市場
ハサミの特徴:刃先が細く、薄い
刃先で織り糸をつかむと、刃先から織り糸が逃げないため、刃先をあてた切りたい位置で、織り糸を切れるところが気に入っています。しかしハサミは軽く、持ち手も小さいため、重いハサミを好む方・小さいハサミが苦手な方にとっては、使いづらいと思います。あと「尖り加工」は、ばらつきがあるようで・・・【note・ハサミ】を読みください。

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 刺繍枠
刺繍枠の使用は、お好みで。
刺繍枠を持つ手に、負担がかからないサイズをお選びください。
私は15cmを使用。

小さい作品では、10cm・12cmを使うこともあります。

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 刺繍針
針先が丸いタイプ(タペストリー用・クロスステッチ用)をお使いください。
私は、短い針を使用すると、針を持つ指に、どうしても余計な力が入り、それが肩こりの原因となるため、力を抜いて持てる長めで固いDMCの刺繍針を使用。
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 ミシン糸
案内線用の糸として使います。
案内線の糸を外した時に、生地に、糸の色・跡が残らないものであれば、どんな糸でもOKです。
しつけ糸、刺繍糸25番の1本どりなど。
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 ピンセット (任意)
織り糸を抜く時に使います。

ピンセットを使用すると、指で織り糸を抜くより、早く簡単に抜き終わります。

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 拡大鏡

現在40代。まだ裸眼で刺せているので、拡大鏡は使用しておりません。使い始めたら追記します。



1.生地の準備
キットの刺繍生地は、水通しをして、生地端のほつれ止めも済ませてあります。商品受け取り後、すぐに次の工程「2.案内線を入れる」から、始めることができます。


2.案内線を入れる

ハーダンガー刺繡は、刺す位置が決まっている刺繍です。
目数を数えて、織り糸の間にある穴から、針を出し入れして刺します。



3.各ステッチを刺す
案内線を目印にして、刺します。



4.アイロンをかけて、生地を整える
すべてのステッチを終えたら、次の工程「織り糸を切る」前に、アイロンをかけて、布目を整えます。

霧吹きで生地を軽く湿らせる→生地を縦・横・斜めに引き、布目を整える→アイロンをかける

アイロンをかけることで、布目が整うだけなく、織り糸の状態も、刺繍前の張りのある状態に戻るので、次の工程での織り糸が、切り易くなります。
大きな作品を制作する時は、歪んでいる生地に刺し続けていると、仕上がりも歪むため、ステッチの合間にもアイロンをかけて布目を整え、いつも布目が整っている状態で刺し進めると、歪みのない仕上がりになります


5.織り糸を切り、織り糸を抜く
織り糸4本をまとめて切ると、簡単で、あっという間に切り終わりますが、織り糸が「ツン!」と飛び出した状態で残ります。織り糸は1本ずつ丁寧に切ります。織り糸の切り方は基礎1で説明しています。
修復もできるようにしておくと、万が一の時に安心です。


6.「かがり」を入れる
かがりの進み方は、一筆書きが理想ですが・・・
一筆書きが難しい場合は、途中で終わりの糸始末をして、違う場所から始めてもOK。大事なことは「始まり」と「終わり」の糸始末をする場所があることです。進み方を誤ると、終わりの糸始末をする場所がなく、終われなかったり、強引に終わりの糸始末をした結果、かがりの模様の形が崩れたり、糸始末が不十分で、ほつれの原因になったりします。




7.アイロンをかけて、生地を整える
すべての「かがり」を終えたら、再び、霧吹きで生地を軽く湿らせる→生地を縦・横・斜めに引き、布目を整える→アイロンをかけます。


8.周囲の生地を切り離す
最後の最後で、失敗することもあります。
過去に失敗したことがあります(泣)
必ずハサミの刃先の位置を確認し、刺繍糸を切らないように!
誤って刺繍糸を切ってしまった時の修復方法はあります。
制作後に残った生地を利用して、少しだけステッチを刺して、わざと刺繍糸を切った状態を作り、修復方法を練習&習得しておくと、いざという時に役立ちます。


9.仕上げのアイロンをかけて完成
商品ページ▶Bellana006


10.手洗い
洗濯機で洗ったことはありません。いつも「手洗い」です。

洗面器・洗面台などに水(ぬるま湯)を溜め、少量の洗剤を溶かし、
ドイリーを入れます。
生地をこすり合わせて、ゴシゴシ洗わないでください。
かがりの模様が崩れたり、生地端(特に角)から、刺繍糸がほつれる原因になるので、水の中で、ドイリーを優しく揺らす程度

十分にすすぎ、タオルの上にドイリーを広げて、形を整えます。

乾いた別のタオルを押し当て、ドイリーの水分をとります。

半乾きまで、自然乾燥。
あて布をして、アイロンをかけて、仕上げます。 
手洗いでも落ちなかった汚れ・シミができてしまった時は(シミの大きさ・色にもよりますが)「紅茶染め」をして、アンティーク風に変身させるのもおススメです♪



ほかにも「ntoe」で書いています。

●2022年10月27日

●2022年2月16日

●2022年2月15日

●2021年11月4日

●2021年8月15日



刺し間違えて「どこで間違えた?」と間違い探しに時間を要したり、「刺した時間を返して~」と思いながら糸をほどいたり、切ってはいけない織り糸を切り「あ~~~!」と落ち込むこともあると思いますが、誰もが一度は経験すること。私は何度も経験済み(苦笑) そういうトラブルもハーダンガー刺繡の醍醐味としてお楽しみいただけたらと思います。基礎1」では、作り方を詳しく書いていますので、挑戦してみてください。

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